Topics

お知らせ

地震の倒壊リスクに備えた家を建てるには…

地震の余波がまだまだ続いていますね…
今回は震度5、6の大きな地震の倒壊リスクに備えた家づくりのポイントを5つお話しします。

倉庫、店舗、工場にも共通する部分が多いのでぜひ参考になさってください。

①「耐震等級3」の家

耐震等級とは住宅の耐震性を1~3で評価した等級です。

*等級1*
震度6以上の地震でも倒壊・崩壊せず、震度5程度の地震でも損傷しない程度の耐震性の家。

*等級2*
等級1の1.25倍の耐震強度がある住宅。学校や公共施設と同等の耐震性。

*等級3*
等級1の1.5倍の耐震強度がある住宅。消防署や警察署と同等の耐震性。

このように3つの等級に分けられ、等級1でも十分大地震にも耐えられる耐震性はありますが、
等級3のほうがより耐震性が高く、地震の被害を受けにくい住宅といえます。

②建物の劣化がない家

耐震等級3の家でも、柱や梁に劣化があれば倒壊する危険性があります。

■ 木造の場合・・・腐食やシロアリ
■ 鉄骨造の場合・・・錆
■ RC造の場合・・・ひび割れ

上記の確認とメンテナンスを定期的に行い、
築年数が20年、30年と長くなるほどこまめな点検を行ってください。

③地盤が強い家

建物の耐震性が高くても、地盤がゆるく揺れやすい場合は危険です。

土地選びの際に業者に地盤調査を依頼し、地盤の固さと揺れやすさを調査するのがおすすめです。
すでに土地の持ち主や不動産会社などが地盤調査している場合もあるので、まずはご確認を。

高田鉄工でも、建築のご依頼を頂いた際に建築前地盤調査を行っています。

④壁の量とバランスがいい家

耐力壁という、地震のエネルギーを受ける壁が少ない家は少ない面積で地震のエネルギーを
受け止めなければいけないのであまりよくありません。

また、耐力壁が多くても、バランスが悪いと揺れたときにねじれが生じ、倒壊につながることもあります。
ビルドインガレージや広い吹き抜けなど、大きな開口がある家を作る際には、耐力壁の配置に注意が必要です。

⑤しっかりと施工された家

今は様々な耐震装置などがありますよね。ですが、家の施工や装置の取り付けなど、
工事全体がしっかりされていなければせっかくの構造計算の意味がありませんし、
耐震装置も力をすべて発揮することができません。

建築のお仕事をされていないと、何が良くて悪い施工なのか見分けることは難しいと思いますが、

■ 木造なら… 金具が緩んでいないか、釘が根元までしっかり刺されているか。
■ 鉄骨造なら…  ボルトが閉まっていないところはないか。
■ RC造なら… 鉄筋が均等に並んでいるか。

など確認してみられるといいかと思います。
あとは、信頼できる業者さんに依頼し、施工実績や、これまで建てた住宅の修理依頼は
どんな内容だったかなども確認してみるのもいいかと思います。

以上5つのポイントをお話いたしました。

直近の能登半島地震を受け、耐震性を心配される方も多くいらっしゃると思います。
今後の家づくりや新築の参考に少しでもなればと思います。