お知らせ
このたび令和6年能登半島地震により被災された皆様に
おかれましては、謹んでお見舞い申し上げます。
高田鉄工のある富山県では震度5弱~5強の揺れを経験しました。
今現在、影響が出てしまった建物の修繕などの
問い合わせをいくつかいただき、急ピッチで対応を行っています。
今回は地震による『液状化』について少しお話しします。
液状化は、地震が土地を揺さぶることで起こる現象です。
土地には通常、地下水や地下の細かい粒子が含まれています。
地震が発生すると地下水が地盤に影響を与え、土粒子の間の隙間が埋まります。
これにより、土地が本来の強度を失い、液体のように振る舞うようになります。
具体的なメカニズムは以下の通りです。
地下水が土壌中に存在し、土粒子をつなぎとめています。
地震により地盤が揺れると、地下水が土粒子の間に入り込んできます。
地震の揺れにより、土地が振動し、土粒子が圧縮されます。
この圧縮により、土粒子の間に空隙ができ、地下水と土粒子の接触面積が増えます。
地震の影響で土粒子が圧縮され、地下水が増加すると、土壌の強度が低下します。
通常、土地は粘性を持っていて崩れにくいですが、
液状化が進むとその特性が失われ、液体のように流れやすくなります。
液状化が発生すると、建物に対する影響は深刻であり、
以下のようなさまざまな問題が生じる可能性があります。
土地が液状化すると、建物が傾斜したり沈んだりする可能性があります。
これは、土地が液体のように振る舞うため、建物の基礎が不安定になるためです。
液状化により土地が流動すると、建物の基礎が沈下し、建物の安定性が脅かされる可能性があります。
液状化が進むと、地盤が不安定になり、地面が沈降する可能性があります。
これは地域全体に影響を及ぼし、建物だけでなくインフラも被害を受ける可能性があります。
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建物新築時には市町村の『液状化マップ』を活用して、土地の液状化リスクを事前に知ることも有効です。
また、地盤調査の上で地盤改良をしっかり行うことで、適切な対策を講じることができます。